平成17年2月26日(土)放送分

マクタアメニティの流通システム

日吉:こんにちは、日吉陽子です。毎週この時間は、今話題の有用微生物群EMの最新情報を始め、身近なところからのEMの活用法など詳しくお伝えしています。今週はEMで農業の生産、流通革命として業界が注目し、安全で美味しい農産物をいつでもどこでも提供している福島県のマクタアメニティ株式会社をご紹介します。幕田武広さんにEM研究機構の石川研究員がお話を伺っています。

石川:まず、幕田さんとEMとの出会い、それからマクタアメニティ株式会社とはどういう会社か、ご説明いただけますでしょうか。

幕田:基本的に農業系のベンチャー企業です。最初は1988年に鮮度保持剤、農作物の老化ホルモンの吸着剤を製造、販売するという目的で設立した会社です。91年頃、設立して2~3年の頃だと思うのですが、私どもの会社の紹介記事を、ある農業系の月刊誌に連載するということで記者がみえられまして、掲載記事とかを見ておりましたらば、同じ号に当時琉球大学の助教授であった比嘉照夫先生が有用微生物の農業利用という連載をしておりまして、それで微生物の環境保全と農業利用ということに大変興味を持ちました。当時はまだEMという言葉は使っていなかったように記憶しています。

石川:それを活用した活動、事業をしていらっしゃるということなんですが、そちらについてもご説明いただけますか。

幕田:もともとは申し上げましたように農業系の会社なものですから、生産現場とかとつながりがありまして、そういうところで試験的に導入していただいたということから始めました。その頃EMが非常にブームだったんですけれども、正直言って「言うほど効かないじゃないか」という話がありました。おそらく使い方の問題だろうということで、いろいろ研究開発を重ねまして、有機物をセットで使うという手法を考案しました。そしたら非常に収入が安定しまして、品質の効果も良いということで、じゃそれを差別化で1つの村とかできないかというようなことから今の生産物流システムというふうな方向にシフトを移して参りました。

石川:それで今ではEMオーガアグリシステムというシステムを構築しているということなんですが、そちらのシステムについてもお話いただけますでしょうか。

幕田:まず有機性の廃棄物が出ると。それをそのままではゴミにしかなりませんので発酵させて良質の堆肥化を推進すると。それを堆肥化した人が赤字の垂れ流しにならないように、有価物としてローコストで農家に販売すると。ただし、利益は上がるという双方メリットがあるシステムということで開発しました。それで所定の方法で堆肥を使いまして生産活動をしていただくと。これは慣行の方から著しく収量が落ちたのでは仕方がありませんので、少なくとも同等以上の額は期待できると。なおかつ品質が安定して高いと。したがってその一連の供給連鎖を管理するということで、非常に効率の良い流通システムを開発できると。実現できるというようなシステムでございます。

石川:生産者にとっても消費者にとっても良い形ということなんですが、その生産者の方々や消費者の方々からの声はいかがでしょうか。

幕田:このシステムの展開につきまして、この度平成16年度の経済産業省の新連携委託事業ということで委託費ということで開発資金をいただきました。それでいろんな調査事業も行っているのですが、消費者の反応が非常に高いと。ランダムに選んだ消費者の中で購入経験のある方にお聞きしてみたところ、満足度が8を超えたということです。これはランダムな不特定多数の中から選んだお金を出した消費者に対する調査としては、極めて高い数字だと言われております。生産者もそのような消費価値、消費者満足度の高い品物を供給できるということは経営上大変なメリットですので、消費者に限らず生産者にも非常に喜んでいただいているということです。

石川:そういう情報を知りたいという方は、確か幕田さんの記事は「エコピュア」の方にも掲載されたと思いますが、いつごろの「エコピュア」に掲載されたのでしょう。

幕田:「エコピュア」の50号、去年の6月発行号に出ていたかと思います。その後また半年以上経っている訳でございますが、かなりいろんなノウハウ、情報の蓄積を含めまして、日々改良されておりますのでもう少し違った形で皆様にご紹介できるのではないかと思っております。